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アスベスト 特性・有害性

アスベスト(石綿)の特性・有害性

特徴・用途
 
アスベストとは天然に産する繊維状のけい酸塩鉱物で「石綿(せきめん/いしわた)」と呼ばれています。けい酸塩鉱物とはごく普通の石のことで、地球の地殻の殆どはこの石でできています。その石の中で、アスベストは髪の毛の5000分の1という細い繊維の形になっており、石綿という名前通り「綿のような石」なのです。天然に産出される燃えにくく安い材料として、断熱材や保温材、その他にも防音材や耐火材と万能な素材として主に建造物に使われました。

 
アスベスト
 
石綿(クリソタイル原石)
<参考資料/厚生労働省 石綿パンフレット>

有害性(肺がんとの関連)
 
アスベストはそこにあること自体が直ちに問題なのではなく、飛び散り、吸い込むことで問題が起こります。アスベストはとても小さく、細い状態であるため、これを吸い込むと肺の奥に突き刺さります。
これが肺がんを起こす可能性につながることが知られています(WHO報告)。これには潜伏期間があり、中皮腫では平均35年前後です。
 
使われていた時期
 
アスベストが民間の用途に使われ始めたのは第二次世界大戦後になります。日本はアスベストのほとんどを輸入に頼っており、その輸入量が一番多かったのは1974年の35万トンになります。その後規制が少しずつ行われていき、2004年には全面的な使用禁止となりました。